2020年 New Car Mercedes Benz S Class
Coupe

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    2014年5月に発表された「W222」型6代目「Sクラス」をベースとする「Sクラス クーペ」は、これまで「CLクラス」と名乗ってきた最上級2ドア・クーペの最新モデル。2014年10月のフランクフルト・モーターショーに出展された「コンセプト Sクラス クーペ」で予告されていた通り、18年ぶりに車名が「Sクラス」に統合されることになる。

    フロントノーズが長く、傾斜したAピラーから低く流れるようなルーフラインと、高めのウエストラインの間に幅が狭いグリーンハウスという、古典的なFRクーペのスタイルに則ってデザインされたボディは、全長5,027mm × 全幅1,899mm × 全高1,411mm。前任車となる現行型CLクラスと比べると、約5cmほど短く、約3cmほどワイドで、1cm近く低い。ホイールベースはセダンより90mm短縮され、2,945mmとなっている。そのデザイン・コンセプトは「センシュアル・ピュアリティ(官能的な純粋さ)によるモダン・ラグジュアリーの表現」だとか。ユニークなオプションとしては、デイタイム・ランニング・ライトとターン・インジケーター・ランプに合計47個のスワロフスキー・クリスタルを組み込んだヘッドライトというものが用意されている。

    「2014年下半期」という発売時に用意されるモデルは、4,663ccV型8気筒ツインターボを搭載する「S500 クーペ」のみ。そのスペックは、同名のセダン(アメリカや日本では「S550」の名前で販売されている)と共通で、最高出力455psと最大トルク71.4kgmを発生。可動式フラップを備えるエキゾースト・システムにより、スポーティな快音を響かせるそうだ。遅れて4輪駆動の「4MATIC」や、6.0リッターV型12気筒搭載モデル、高性能なAMG仕様も追加される見込みだ。

    フロントガラス上部に搭載されたステレオカメラによって前方路面の凹凸を認識し、予めアクティブ・サスペンションを最適な乗り心地に制御する「マジックボディコントロール」は、Sクラスよりさらに進化して「カーブ・ティルト・ファンクション」が追加された。これは「2輪ライダーやスキーヤーのように」前方のコーナーを読み、それに合わせてサスペンションを制御することで、乗員に掛かる不快な横Gも抑制しようというもの。「郊外の道路では快適性と運転の楽しさが高まる」という。もちろんセダンのSクラス同様、その他にも「インテリジェントドライブ」と総称される数々の先進安全・快適装備が標準またはオプションで搭載される。
    「高級感と職人技、格別な質感を乗員に感じさせる」というインテリアは、「高いレベルのモダン・ラグジュアリー」を表現したそうだ。上下に分かれたダッシュボードは、ドアの方から包み込むように眼前に展開する「トップ・レイヤー・セクション」に2パートの大型TFTワイド・スクリーンを搭載。その下の「ロアー・セクション」には「シルバー・シャドウ」と呼ばれる電気メッキが施された送風口やスイッチが並ぶ。フラットボトム形状の「スーパー・スポーツ」ステアリング・ホイールは新たにデザインされたもので、セダンのそれとは大きく異なる。

    後部座席は独立2名掛け。「エクスクルーシブ・パッケージ」というオプションを選択すれば、ナッパ・レザーにダイヤモンド・パターンのスティッチが施されたシート表皮となる。他にも、前席にマッサージ機能が搭載される「シート・コンフォート・パッケージ」や、アームレストにヒーターが内蔵される「ウォームス・コンフォート・パッケージ」、空気清浄機能とパフューム・アトマイザー機能(室内に香りを漂わせる)を備える「エアバランス・パッケージ」など、多彩なオプションが用意されている。

    さらに、高輝度LEDによってウインド・スクリーンに走行速度や制限速度、ナビゲーション・システムによる指示などを480 × 240ピクセルという解像度で映し出すヘッドアップ・ディスプレイや、指で触れることでセンターディスプレイの操作ができるタッチパッドなどをオプションで装備可能。オーディオはドイツの高級音響機器メーカーであるブルメスターと共同開発したものが2タイプ用意されている。ガラスルーフには、透明から濃色まで外光の透過率を変化させられる「マジックスカイコントロール」を採用。その面積は現行CLクラスの150%に拡大され、ルーフ全面の2/3を占めるという。